親知らずの抜歯について

親知らずの抜歯は痛みを伴いますが、虫歯になった親知らずを放置すると健康な歯まで蝕んでしまいます。そうなる前に専門医に相談して手術が必要かどうか確かめましょう。

親知らずは抜歯しなければいけないのか?

親知らずの抜歯は、多くの大人が乗り越えなけなければいけない試練のひとつです。それも、大学受験や就職活動、社会人になった直後など、人生の転機となりやすい時期に起こります。中には、親知らずがもともとないというラッキーな体質の人もいますが、普通の人なら大人になってからいつかは必ず生えてくるものです。

親知らずは上下顎の第三大臼歯、つまり前から数えて8番目の一番奥の歯のことで、対応する乳歯が存在しません。他の歯と違い、親から独立した後、特に平均寿命が40歳前後であった時代、親が死んだ後に生えてくることからこの名前が付きました。

あるいは、乳歯という先の存在がないということも、親知らずの語源になっているとも言われます。堅い言葉で、知歯などと呼ばれるのは、英語のwisdom tootの訳語から生まれた言葉で、これも、親から独立し、自立していく知恵と知識を身につけたときに生える歯だからというのが理由です。

親知らずといえば、必ず頭をもたげる抜歯の問題ですが、実際は、必ず抜かなければいけないというわけでもありません。抜歯のイメージが先行しているのは、親知らずがほとんどの場合口腔内でトラブルを引き起こすからです。これは、人類の進化の過程で、どんどん顎が小さくなってきており、親知らずの生える場所が無くなってきていることから起こるようです。

まず、最初に起こりやすい問題が、親知らずが生えようと動くことで起こる痛みです。歯の痛みは耐え難いものですが、親知らずは生えている場所は神経に近く、一度疼き出すとなかなか我慢することが難しくなります。また、直接痛みが無くても、周辺神経が影響を受けることで身体の調子が悪くなったり、肩こりや頭痛がひどくなったりと、一見関係なさそうな症状が現れる場合もあります。

まっすぐ生えず、斜めに生えることで前の歯を押し出し、そのために痛む、ということも考えられるようです。これは、親知らずが生えようと動くことで起こるのですから、まだ生え揃う前にも起こり得ることです。この際の抜歯には、まず歯茎の切開が伴いますが、専門医に言わせれば、縫合は切開の有無に関わらず行われるものですし、それほど深刻に考えるプロセスでもないと言います。

必ずという訳ではありませんが、大抵の場合、親知らずの手術の前に簡単なレントゲン撮影します。歯がどのような向きで生えているか、歯と神経まではどれくらい隙間があるか、前の歯とはどのような位置関係なのか、いずれも専門医が術中の参考情報として知るために撮影します。

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